コリドラス歴10年以上のアクアリスト。
飼育したコリラスドラスは20種類以上、シミリスを筆頭にその他数種のコリドラス繁殖を経験。
一体型小型水槽やコリドラスを研究し、その結果をレビュー記事として執筆活動中。
2015/06/22
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前回予告していたニッソーのオールインワン一体型水槽アクリルタンクでコケを極力出さないために、私が工夫している事を何点かご紹介いたします。※設備はセットに付属している物のみというのが大前提です。
まずポイントは大きく分けて下記の5つとなります。
1:餌の選別と給餌方法
2:餌の消化過程
3:排泄物やゴミの処理
4:底砂の選別
5:亜硝酸・リン・硝酸の管理
6:適正光量の理解
これらは全ての水槽に言えることですが、今回はアクリルタンクでショートノーズタイプのコリドラスを7~10匹程度を飼育する事に特化した記事ないようとなります。主に重要なのは1~3ですね、5、6は一体型なので改造しないかぎり変えようがありません、なのでオマケといった感じです。
目次
生体メインの水槽を綺麗に管理する上で一番重要なんじゃないかと最近思うのが「餌」ですね、私がコリドラス達は与えた事がある餌は主に上の写真の3つです。
まずは一番右の冷凍アカムシ、基本知識として「アカムシは水を汚す」と色々なところで聞きますね。ただ「栄養満点」「高タンパク」「食いつき最高」「圧倒的モフモフ」「交尾促進」なアカムシはコリドラスに与えて上げたい餌の一つ!頻繁に与えるのでは無く2週間に1回くらいがアクリルタンクにおける良い落とし所だと思います。直接水槽にドボンでは無く、コップか何かに入れて飼育水で溶かしスポイトで与えると水質を悪化を最低限に引き落とせます。
次は真ん中の写真の「ひかりクレスト」。この餌に限った事では無いのですが、俗に言う「タブレットタイプ」の餌は水質面で考えると個人的に微妙です。コリドラスの口の形状の都合もありタブレットを粉々にしながら食べます、水中に舞う「細かく漂う」コリタブは長時間水槽内に留まることになります。どう考えても水質を気にするのではればデメリットでしかありません。しかし、コリドラスの稚魚がひかりクレストを食べだすとドンドン成長するのを体験済みなので純粋に餌としては優秀だと思います。
最後になる一番左の「咲ひかり」!私が思うベスト・オブ・コリドラス・フードとなります。この餌を与える時の注意事項は一つ、「餌を指で掴んで水中で放す」です。理由は簡単でこの餌普通に水面に撒くと2~4分くらい水面に浮いているんですね、すぐに沈んで欲しいので水中に浸けて手っ取り早く沈下してもらいます。
そして、咲ひかりが何故ベストなのか?理由は「2:餌の消化過程」へと続きます。
咲ひかりが水質を悪化させない理由は以下の2つ。
「理由1:一口サイズ」コリドラスの大きさ依存するかもしれませんが基本一口で食べれる小粒なサイズはすぐにコリドラスの胃に入るので水槽内に存在する時間が少なく、水質悪化にブレーキがかかる。
「理由2:排泄物の分解促進」結局、水を汚す要素は「残った餌」と「糞尿」!この2つです。でも生き物なので餌も食べますしウンコもします。なのでせめてクリーンなウンコになれば水質の悪化も少し遅らせる事ができるのはずです。
そしてどの餌にも言える事として必ず「3分くらいで食べきれる量」を与える事です。この3分は厳密なものでは無く、私の中での自分ルールみたいなものなので基本的には10分以内くらいに餌が綺麗に完食する位でも良いと思います。餌の長期滞在は腐食して確実に水質に悪影響を与える原因になるはずです。
コリドラスだけでは全ての「食べカス」を処理できない可能性が高いのでヤマトヌマエビをタンクメイトとして2匹位入れておくと良いです。さらにヤマトヌマエビは「糞」も食べます!当然「糞」を食べたヤマトヌマエビも「糞」をするので意味がなさそうですが、そんなことは無いです。
比較的「咲ひかり」で「効率よく栄養を分解した糞」でも少し栄養が残っている場合があるでしょう、その余った栄養をエビさんが、更にクリーンに分解するわけです。コケ取り性能もピカイチな彼らは必須の存在と言っても過言では無いと思っています。
そもそもコリドラスを飼育する上での底砂の種類はある程度限定されます。なんせ彼らはモフモフするので(可愛いので)ソイル系はNG。やっぱり可愛いコリドラスのモフモフを堪能するにはボトムサンドとなるはず、重要なのは量ですね。
あまり分厚く敷くと嫌気層が生まれてしまうので1センチくらいがベストと思っています。
亜硝酸やアンモニアについては濾過力次第なのですが、このアクリルタンク…。濾過力は中々すばらしいと思っています。ただ排水口が上部と下部に二つあるのですが下部は塞いでしまいましょう。下部に排水口があると仕組み上、濾過の流れが複雑になるような気がしたので私は下部の排水口は塞ぎました。
そして硝酸やリンに関しては「植物にどうにかしてもらう」or「定期的に水換えをする」の2つになるのですが、やはりココは水草に頑張ってもらって「極力手間を省きたいのが人間」地面に植えるタイプはコリドラスが掘り返す事が多いので流木や石、ゼオライトに活着するタイプにするのがセオリーです。肥料添加を必要としないタイプの水草が理想です。(肥料添加はコケの発生につながる)
付属のライトは光量が調節できるタイプ、水草を投入する時に重要になるのが「光量」です。良くライトは高光量が良いと言われますが強い光はコケの発生に大きく関係してきます。なので投入する水草は低光量でもグングン育つタイプにするとコケの発生を大きく減らす事ができるのです。
「低光量」=「コケが発生しにくい」
「グングン育つ」=「水草が硝酸やリンを光合成に使用」
高光量でグングン水草が育って硝酸やリンが多く吸収されても強い光が原因でコケが発生!っという事になっては意味がありませんよね?コリドラス水槽で使用するオーソドックスな水草は「ナナ」「ウィローモス」「ミクロソリウム」あたりですね。どれも活着し低光量で育つタイプの水草です。※ただし水草が吸収する硝酸やリンは水槽に対する水草の量に依存します。大抵の場合、効果は微々たるものです。
そして点灯時間も重要です、一日7時間くらいがベストかなと思っております。
思った以上に長くなりました…。orz
最近本当に餌って重要だなって思うようになった、アクリルタンクの水質がなんであんなに安定しているんだろう?っと思い色々と分析していくと今回の記事のような会見になったので記事にしてみました。
そして、このアクリルタンク結構気に入っております。思った以上に性能が良いんですよ!下手に構成するよりもずっと良いです。
最後に、これらは私が経験した上での個人的な意見です。あくまで参考程度にしてもらえたらと思います。
コリドラス歴10年以上のアクアリスト。
飼育したコリラスドラスは20種類以上、シミリスを筆頭にその他数種のコリドラス繁殖を経験。
一体型小型水槽やコリドラスを研究し、その結果をレビュー記事として執筆活動中。
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