コリドラス歴10年以上のアクアリスト。
飼育したコリラスドラスは20種類以上、シミリスを筆頭にその他数種のコリドラス繁殖を経験。
一体型小型水槽やコリドラスを研究し、その結果をレビュー記事として執筆活動中。
2023/06/26
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コリドラスベネズエラブラック
ベネズエラブラックは綺麗な色に特徴的なフォルムで、価格も比較的手が届きやすい。
その一方であまり店頭で見かけない理由は、入荷後のトリートメントの難易度が高い事が一つの原因でした。
目次
独特のフォルムや色が魅力のコリドラス。
改良品種という情報がネットで出回っていますが、実際はワイルド品種の可能性が高いという意見もある不明な点が多い品種。
私はベネズエラブラックは原種だと考えている一人だったりします。
水質 | 小慣れた水を好み、淀みを嫌います |
---|---|
水温 | 25℃前後をキープ |
給餌 | 人工飼料に餌付けることが可能 |
混泳 | 非常に温厚、攻撃性は皆無 |
繁殖 | 難易度は高め |
寿命 | 3年前後、長期飼育の話を聞く事が少ない |
1匹1,500円前後と比較的お迎えしやすい価格帯で、個性的な特徴を持つコリドラス。
そんな個性的なビジュアルに惹かれる方も多いのでは無いでしょうか?
数あるコリドラスの中でも、ひときわ体高の低いフォルムを持っています。
平べったさではコリドラスの中でもトップクラスでしょう。
コリドラスコンコロールのようなカラー構成で黒地にオレンジのアクセントカラーが美しい。
飼い込んで色揚げすると、更に美しくなる魅力的な体色を持つ。
基本的な飼育方法、下記にて詳しく解説していますので参考にしてみてください。
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コリドラス飼育の始め方!必要な餌や設備、飼育に失敗しない5のコツ
その一方で、ベネズエラブラックは飼育が難しい部類のコリドラスです。
特に導入時は体調を崩しやすいので、必ず水合わせを行いましょう。
ショップ側がトリートメント中に人工飼料に餌付いているか必ず確認しましょう。
お勧めはヒカリクレストコリタブですが、餌付いていない場合は冷凍赤虫と混ぜて慣れせてましょう。
コンコロールと同じで水の澱みを嫌う傾向があります。
水流が水槽全体に行き渡っているかチェックし、底面や物陰の衛生管理にも気を配ってください。
この手の黒い個体は物陰に隠れやすい傾向があり、隠れ家が不衛生でコンディションを崩す場合も少なくありません。
ベネズエラブラックは魅力的ですが注意点も謎も多いので、以下を解説いたします。
ヨーロッパのブリード個体という情報をWEBで見かけますがが、私や周りの業界関係者は原生種説を唱えています。
アエネウス系やシュルツィをコンコロールと掛け合わせと言う情報を見かけますが、もしそれらの掛け合わせならもっと体高があるでしょう。
あのベネズエラブラック特有の平べったいスリムなシルエットの説明がつかないのです。
実際にどの品種との配合で改良された品種なのかも不明で、何とも曖昧な状態なのが現状です。
水質の変化や水の澱みを始め底面の衛生面に非常に敏感な品種です。
水合わせもちろん必須、水流もチェックし水槽内に水の澱みができない環境を用意してあげてください。
地元のショップの店員も若干嫌がるベネズエラブラック。
高確率で寄生虫を持っているので、コンディションの低下による寄生虫の活性化で死に繋がる事も少なくない。
リフィッシュが手元にないと入荷したくない品種だそうです。
そんな一癖も二癖もあるベネズエラブラックは中級者や上級者にお勧め。
長期飼育や繁殖目的であれば上級者の向けの品種です。
絶対にお勧めしません。
回れ右をして頂き、パレアタスから始めることを推奨します。
正直なところ、中級者でも少し不安が残るのがベネズエラブラック。
寄生虫治療の理解があり、コリドラス飼育にも自信がある方ならばと言う感じです。
ベネズエラブラックの長期飼育の情報が少なく、ブリッブリに大きくした個体情報も見かけない。
腕に自信のある方は、長期飼育で大きく育ったベネズエラブラックを目指してみては?
そんな癖のあるベネズエラブラックですが、私個人的にはコリドラスTOP5に入るくらい魅力的きな品種です。
デリケートな品種です、検討中の方は出来るだけ最寄りショップでの購入をお勧めします。
コリドラス歴10年以上のアクアリスト。
飼育したコリラスドラスは20種類以上、シミリスを筆頭にその他数種のコリドラス繁殖を経験。
一体型小型水槽やコリドラスを研究し、その結果をレビュー記事として執筆活動中。
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